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この記事では老齢基礎年金の繰り下げについてまとめています。
◆老齢基礎年金の繰り下げとは?
老齢基礎年金は、原則65歳から支給されますが、申出をすることにより、受給開始を66歳以降に繰り下げることができます。
繰り下げの最大のメリットは、65歳から受給する場合に比べて、年金額が増額されることです。
◆繰り下げると、どのくらい増額されるの?
増額幅は1月あたり0.7%で、最長5年繰り下げた場合、0.7%×5年×12ヵ月=42%増額されます。
老齢基礎年金の満額780,100円を受給する方の場合、1月当たり65,008円となりますが、
受給開始を65歳から70歳へ5年繰り下げた場合、65,008円×42%=92,311円となり、1月あたり27,303円増額されることになります。
90歳まで生存すると仮定して、年金受け取り総額を試算してみます。
・65歳から受給する場合: 65,008円×12ヵ月×25年間=19,502,500円
・70歳から受給する場合: 92,311円×12ヵ月×20年間=22,154,640円
総額で2,652,140円も多く受け取れることになります。
◆制約は?
なお、老齢基礎年金の繰り下げについては他に以下の要件もあります。
・昭和16年4月2日前に生まれた方は繰り下げできない
・繰り下げできる期間は、最長で70歳までの5年間
・65歳時点で障害年金や遺族年金の受給権を有している場合は、繰り下げできない
65歳以降で、障害年金、遺族年金の受給権を有することになった場合は、それ以降は繰り下げできない
◆繰り下げのデメリットは?
繰り下げのデメリットとしては、年金の受給期間が短くなることです。
いつまで働くのか、健康状態はどうか等を踏まえ、個人個人で判断していくことになると思います。
◆老齢基礎年金の繰り上げとは?
ちなみに、老齢基礎年金は繰り上げをすることもできます。その場合は、繰り上げた1月あたり0.5%減額されます。
たとえば、5年繰り上げて、60歳から受給する場合は、30%減額されます。
年金はまだ先のこと、と思っている皆さんも、年金の繰り下げするか否か、少しイメージしておいてはいかがでしょうか?
今日もご一読ありがとうございました。
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